竹屋流剣道具が受け継がなければならないもの
2022.07.25
剣道具は剣道の為の道具である。だから剣道具の内容を見ればその時代の剣道が見えてくる。
最近の剣道具は昭和の時代の剣道具から大きく変わってきている。
時と共に変化をするのは必然であるが、変質をさせてはいけない。
竹屋の剣道具は高野佐三郎先生と共に考えられ完成した剣道具である。
そこには高野先生が考えた剣道観が込められている。
高野先生著「剣道」で色々述べられているが、高野先生の剣道観を端的に表している言葉が
「勝って打つ」
であると思う。この言葉は昭和50年に制定された「剣道の理念」に続いていく言葉であると考えている。
最近の有名競技者の剣道をみていると、自分には見慣れない動きが増えている。
剣道の進化と言われればそれまでだが、(剣道についての難しい事はわからないが)剣道具作りの観点から見ると、見慣れない動きの競技者が使っている道具は「打って勝つ」為の道具に見える。
竹屋の剣道具は高野先生の想いを伝承できる「勝って打つ」剣道を目指す為の剣道具でなければならない。
願わくば伝承されていく剣道もそうであって欲しい。