甲手筒部の修理
2020.07.09
コロナによるステイホーム中に仕上げた甲手の筒部の修理です。
29年前に親方(梅澤敬育)に作ってもらった白甲手です。
流石に筒部の木綿が傷んできたので、新しく筒部を作って付け替えをしました。
筒部を外して付け替えていきます。その後鹿毛を詰めていきます。
この後は手の内の外した部分を付け直して甲手布団を取り付けたら完成です。
ビフォーアフターです。
修理してみて改めて気づいたことは、材料の大切さと手仕事の加減でした。
材料が良くないと修理に耐えられず、また取り付けをミシンなどで付けてしまうと、縫いつける土台が持たなくなってしまいます。
剣道具は、道具であるから馴染ませて修理しながら長く使っていただきたいと考えていますが、そのためにはしっかりした材料できちんと手間をかけた道具を製作していかなければと改めて思いました。