剣道への想い

剣道の為の剣道具を作り続ける

剣道は日本刀を源とし、日本の風土のなかでそれぞれの時代における新たな価値を見出しながら現在に至っている伝統文化です。
その根本となる剣道の理念は「剣の理法の修練による人間形成の道である」と定められています。
そしてこの理念は、日本刀が木刀や竹刀に変わろうとも、剣道が求めていかなければならないものであると考えています。

剣道具は、剣の理法の修練の為の道具でなければならない。

それは剣の理法の修練において、なるべく身体の負担を減らし、丈夫で体を守るという機能を備えていなければならないということです。
このことは、竹刀による「心気力一致」を目指し自己を創造していく剣道が正しく伝承され発展していくために、剣道具作りにたずさわる者が守らなければならないことであると考えています。

時代が変わり剣道具の材料や形が変わろうとも、剣道の為の剣道具を作り続けることが剣道具師としての使命である。