剣道具師の視点
剣道は心身共に精妙な働きを求められます。自身の動きを見直すだけでなく、道具の大きさや使い方を見直すことで動きを改善できる場合があります。
面
- 緩いより少しきつい位のほうが望ましい。
- 面が緩いと動いたときに面がずれ負担が多くなり、体力を消耗する。また、姿勢もくずれる。
甲手
- 手首(筒の部分)が合っているかが大事である。
- 手の内が大きすぎて余ると握りにくくなり、肩に力が入り竹刀操作に支障が出る。
- 手首(筒の部分)が合っていないと、可動域が制限され肩に力が入り技に冴えがでない。
- 甲手を付けたとき自然体でいられること。
胴
- 大きいより小さいくらいの方が望ましい。
- 胴胸が大きいと腕が伸びず、真直ぐ振れない。手の内が締まらず技に冴えが出ない。
- 雲飾りがないと竹刀が流れ危険が増す。
- 胴胸の作りが良くないと装着感が悪く、胴が遊んで負担が増しより重く感じる。
垂
- 垂帯で腰をおさえないこと。
- 垂帯が柔らかく、腹部をしっかりとおさえられること。垂帯でしっかりと体幹を固定できると、姿勢がきまり上半身・下半身の力みがとれ、動きやすくなる。
- 垂帯で腰をおさえてしまうと、股関節の可動域を制限してしまうので注意。
竹刀
- はじめのうちは基礎動作を正しく身につけるために短め・軽めがおすすめです。