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甲手について考える(4)
2020.06.11

甲手について考える(4)です。剣道具師の考察ですので、考え方の一つとして読んでもらえればと思います。

今回は「横から持っているように見える」です。

まず甲手を作る時の握りのイメージから説明します。

竹刀の弦の延長線上に親指と人差し指のV字を始点に母子球の中心が接するように握ります。素手で握ると上の写真の形です。この状態で甲手をした状態で握ると

こうなります。身を守るという観点から外側に大きくなっているので横に大きくなります。

一方最近の上から持つ感じというと
この状態で甲手を外すと甲手の中でこのようになります。

これだと親指と人差し指のV字が左側にずれてしまい、手の甲を上から被せた形になります。
また同じ甲手でも形が縦に長くなってしまいます。

参考になりそうな写真を見つけたのでのせておきます。

小川忠太郎先生の写真です。ご存知の方も多いと思いますが熊谷出身です。
最近余り見かけない構えの雰囲気ですが甲手の使い方の参考になるかと思います。

なかなか更新していませんが、次回は「甲手をしての竹刀へのアプローチを考える」を書いてみたいと考えています。
*昔ながらの甲手を前提に文を書いています。