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甲手について考える(2)
2020.05.06

甲手について考える(1)の続きで、甲手の構造が剣道・身体に与える影響について書きます。

(1)で指摘した甲手の構造の気になる点は、竹刀に対して上から手の甲を被せてしまうことにあります。

甲手の構造において手の親指と人差し指で作る空間が甲手の出来を決める大きなポイントになります。本来の形でいうと親指と人差し指で作る空間は楕円形(窮屈にならないように注意)を意識します。また親指以外の指の部分が開かないように作ります。一方写真奥の最近の甲手の形は、親指と人差し指で作る空間が大きく開いてしまっています。また親指以外の指の部分が大きく先に出てしまっています。この形だと手で上から押さえる形になり手首が返った状態になります。このことで何が起きるかというと、大きく3点あります。

3つの事柄については剣道具師の考察として次回書きます。

こういうことを考えていると剣道具の研究を進めるためにも、剣道家・身体の専門家・剣道具師の交流や意見交換会をしなければと感じます。
今年度のテーマで取り組んでいこうと考えています。賛同していただける方がいると嬉しいです。